ネット塾やネット教材は基本的にタブレット端末やPC端末などを利用した学習法。
2020年までに政府は小学校・中学校で一人1台のタブレット端末の導入を企画していて、学校の授業でもタブレットを利用した学びを推奨しています。
なかなかスムーズに全生徒にいきわたることは難しいと思いますが、現実的に数年後・数十年後には実際の教育の現場においてタブレットをはじめとするICT教育は学びの中心となることは間違いありません。
そんな教育の転換期のなかで、いち早く家庭向けのタブレット教材やネット教材が広く浸透。
生活のなかでももはや電子機器は手放すことができないものだからこそ教育への活用は必然で、そのメリットやデメリットを考えておく必要があると思います。
そもそもICT教育とは
ICT教育=情報通信技術を活用した教育
ICT(情報通信技術)を利用した学習と捉えて問題ないでしょう。
パソコンやタブレット端末などの機器、インターネット通信などを学びに活用していくことで、情報通信技術の発達により多様な学習アプローチをすることができます。
例えば、電子黒板とタブレットを連動させた授業、映像や音声などを収録した電子教科書、動きのある学習で視覚的体感的な理解など、デジタルだからできる学習があります。
生徒と先生または生徒間で情報・学習内容を共有してアクティブラーニングを促したり、遠隔地と学校とのネットワークをつなぐことで教育格差をなくすことも期待されます。
多様な機能を持つからこそ正しい活用をすることが求められるでしょう。
ICT教育のメリット
ICT教育のメリットを考えてみましょう。
主なものとして下記のようなことが挙げられると思います。
・幅広い学習アプローチ
・学習の効率化
・ワクワクする楽しい学び
・デジタル機器の操作に慣れる
・幅広い学習アプローチ
ICTを活用した学びの大きなメリットは、やはり学習の多様性だと思います。
動画やアニメーション、音声、動かす学びなどの多角的なアプローチで勉強することができるため分かりやすい学習をすることができる。
例えば算数・数学の図形問題、社会の歴史の流れなど平面的な学習ではイメージが難しい領域の単元でも、多様なアプローチで勉強をすることができ、五感を使った学びをすることができます。
・学習の効率化
電子黒板に先生が書きこんだことをタブレット共有したり、調べ学習も自分で調べることが容易になります。
家庭向けの教材においては自動丸つけや理解度や正否を解析することで理解度に合わせた出題、難しい単元の繰り返し学習、タブレット上に直接書き込んだりワンタッチで消せる機能など、色々な角度から学習の効率化を図ることができます。
・ワクワクする楽しい学び
特に小学生にとっては勉強の動機づけにもなります。
ゲーミフィケーション要素を取り入れた楽しい学習や、知的好奇心を刺激するアプローチができます。
平面的な学びだとどうしても飽きてしまったり同じことの繰り返しでワンパターン化してしまうことがありますが、変化のある学習で学び意欲を引き出し維持していくことができるようになります。
・デジタル機器の操作に慣れる
生まれたときから多様な機器に囲まれているデジタルネイティブ世代の子供たち。
必然的にある程度操作や機能を理解しておく必要がありますし、情報リテラシーの観点からも正しい利用法を教えていくことができるようになります。
自分の力でインターネット上から情報を読み取り、知識や情報をどのように扱い活用していく力を身につけるきっかけにもなるので、これからの教育や社会においてICT教育は必要な取り組みだと思います。
ICT教育のデメリット
次にICT教育で懸念されるデメリットを考えてみましょう。
個々では3つの角度から考えていきたいと思います。
・自分の力で考える習慣の不足
・手書き学習・記述力の低下
・VDT症候群
・自分の力で考える習慣の不足
必要な情報を安易にインターネット上から収集することができるので、自ら考える習慣の不足が懸念されます。
結局はインターネット上の情報でも自分で整理して有益な情報を精査したり組み合わせていくことが必要になるので、上手な利用をすることが必要です。
たとえばできなかった問題でも調べればすぐに答えが分かるので、取り組み方を考えていく必要があるでしょう。
・手書き学習・記述力の低下
デジタル機器を活用した教育だと全体的に手書き学習をする機会の減少や記述力の低下なども起こりえます。
実際には学校では記述する学習も大切にしていくと思いますし、家庭向け教材でも直接タブレット上に書き込んだりテキスト教材を併用して学ぶスタイルのものも多く、書くことで覚えることや思考して表現する記述力もちゃんと考えておくべきポイント。
・VDT症候群
VDT症候群とはディスプレイなどを長時間利用することで目・身体・心に影響が出るもの。
集中していつの間にか時間が経っていて、目の充血や疲労、首・腰・肩などのこり、だるさ、イライラ、不安感などが症状として挙げられます。適度な休憩を取りながら機器を扱っていくことが必要になってきます。
進む社会で必要になるICT教育
メリットもデメリットもありますが、これからの社会ではIT機器は必要不可欠ですし、社会全体においてなくてはならないものです。
そういった流れの中で、教育に活用していくことはごく自然な流れで逆に子供のうちから正しい利用を促していくことがこれからは求められるべきものではないでしょうか。
実際には機器・ネットワーク環境などの物理的な問題や、教員の資質や対応力、故障や不具合への対応、セキュリティや不正アクセスなど、まだまだクリアにしていかなければいけないことはあると思いますが、積極的にこれからもICT教育を進めていくこととなります。
まずは家庭からタブレット教材やインターネット活用教材などを利用している人も多いので、ICT教育のファーストステップにぜひ家庭から教育をはじめてみましょう。